縁日ってイイですよね・・・
田舎出身の筆者としては大きなお祭りより地域の人だけが参加し、お客さんのほとんどが顔見知りなんていう小さな縁日の方が好きです。白熱した大きなお祭りとは異なりしっとりとした雰囲気で、花火に例えるなら「線香花火」。そんな縁日が好きです。
でも縁日って夏のイメージありませんか?冬のイメージがあまりない・・・
というわけで冬の縁日を見つけてきたのでご紹介。
目次
本題の前に東京都北区をちょこっと紹介
人口は30万人前後で北部は埼玉県と隣接し、ベットタウンと都心部の真ん中にあります。東京の玄関口で実質埼玉県かもしれませんね。
北関東の人間が入京するときに必ず意識することになる赤羽があるのもここです!
都心へのアクセスの良さ、由緒ある桜の名所であることなど生活面・文化面が魅力的な今注目の都市です。

お祭り概要:一年で最後の酉の市?『王子神社 熊手市(くまでいち)』
場所:東京都北区 王子神社境内
日時:2017年12月6日(火曜日)午前11時~午後10時(雨天決行)
アクセス:[電車]JR京浜東北線・東京メトロ南北線『王子駅』より徒歩5分
東京都北区観光公式HP 熊手市(王子神社)
今回取り上げるお祭りは、東京都北区で行われている『王子神社 熊手市』です。
このお祭りは、規模的には非常に小さく、屋台数は縁起熊手を販売するお店を併せても10に満たないお祭りです。
しかしながら、その小ささ故の独特な雰囲気とこのお祭り『最大の魅力』。 まずこのお祭り、前述した通り非常に規模が小さいです。
普通の屋台の数は神社の大鳥居周辺に店舗が4,5店あるのみで、最も盛り上がる18時前後の時間帯でもお客さんは数える程度しかいませんでした。
ですが、縁起熊手を販売している屋台にはお客さんが持続的に訪れ、酉の市でよく見かける商売繁盛を祈願する掛け声が聞こえてきており、れっきとした『酉の市』であることが伝わってきます。
そしてこのお祭り最大の特徴、それは『東京で最後の酉の市』ということです。
『酉の市』のお祭りは11月の酉の日に行うのが通例ですが、このお祭りは12月に行われています。また酉の市は関東圏特有のお祭りですので、このお祭りが全国的にも最後のお祭りということになります。
規模自体は非常に小さなこのお祭りですが、行ってみた感想としてはとても趣のある素晴らしいお祭りでした。
近年は少子化の影響もあり、小さなお祭りが減ってきているそうで、すでに小さな村や町に存在したかつての縁日の風景は失われつつあります。
しかし、そんな中でも縁日特有の雰囲気を残したまま、存在しているこのお祭りは非常に貴重な存在です。
都心からもあまり離れていないので、是非大きなお祭りに飽きている方、熊手を買い忘れた方も含めて行ってみてはいかがでしょうか。
神社周辺情報:「熊手買ったし、帰るか。それとも・・・」
以下、『王子神社』周辺の様子について少しだけ触れます。 が、正直あまり取り上げることがないのが実情。そりゃ地域の人が粛々と行うのが縁日ですからね。観光地という雰囲気とは違います。
神社から最も近い王子駅の出口が『親水公園口』です。
この出口をでるとすぐ下の写真のところに出るのですが、ここの周辺はラーメン屋やネットカフェなど、反対の中央出口のきらびやかさとは対照的に、アンダーグラウンドな雰囲気を漂わせています。
上の写真が、『親水公園口』から出たすぐのところにある『親水公園』なのですが、等間隔に並べられた灯篭のようなライトが非常にきれいでした。この道は神社の境内へと入る道とも繋がっており、長さにしておよそ300mくらい続いていました。
ちなみにこの道の終点は、区役所でした。
上の写真は、王子駅の中央口からでたときの写真です。
神社方面の反対側に当たりますが、飲食店などが立ち並ぶ駅前って感じなので、腹ごしらえをお考えの方はこちらを散策してみて下さい。
また、この王子という土地は狐にまつわる伝説で有名なようで、大晦日には狐の恰好をして練り歩くお祭りがあるようです。


是非とも、見に行きたいですね。
まとめ:アウトサイダーの視点から冬の縁日を見つめる
このお祭りの一番の魅力。それは「外側の視点から静かな冬と縁日を感じられる」ということだと思います。
熊手売りのおじさんの声が響き、まばらなお客さんたちの足音、ボワッとしたお祭りの灯を感じるのがこのお祭りの楽しみ方ですかね。
あっ、もちろん東京で神社のお墨付きがある熊手を買う最後のチャンスでもありますから、会社や事務所で買うつもりだったのにできなかった方なんかにもオススメですよ笑