1年間火事が起こらぬよう祈願します 2018年日高火防祭 岩手県奥州市

大河ドラマのロケ地 奥州市


奥州市の観光スポットの一つに「歴史公園えさし藤原の郷」があります。ここは、昔の様子が細かく再現されており、当時の藤原氏の生活を伺うことができます。また、大河ドラマや時代劇の撮影も多く行われます。

「歴史公園えさし藤原の郷」では、正式十二単・束帯の着付けの体験もできます。歴史を学びながら、自らも平安貴族になったかのような体験ができます。記念撮影もできるので、良い思い出になると思います。

奥州市で食べることができる「奥州はっと」はご存知ですか?東北地方に伝わる伝統料理で、地方によっては「すいとん」「つめり」「おだんず」などと呼ばれています。同じ地域や家庭ごとによって調理法・料理名が異なる面白い料理です。

奥州市では、奥州はっとを食べることができるお店が多くあり、基本の醤油ベースのものから、カレー、グラタン、デザートなど幅広い種類の奥州はっとを味わうことができます。奥州に訪れた際には是非食べて見て下さい。

岩手経済研究所より引用

日高火防祭へ行ってみる


場所:奥州市水沢地区 市街地

日時:毎年4月29日

アクセス:JR「水沢駅」より徒歩5分

     東北道水沢ICから国道4号経由10分

https://www.city.oshu.iwate.jp/kanko/view.rbz?cd=1500 (奥州市観光情報サイト)


日高火防祭は奥州の春を彩る風物詩で、300年の歴史を持つ火防祈願のお祭りです。このお祭りに使用されるお囃子は火防祭(ひぶせまつり)の「屋台囃」として岩手県指定無形民俗文化財に指定されています。

日高火防祭は京都祇園祭を模しており、町組ごとに豪華に飾り付けられたはやし屋台が町中を練り歩きます。はやし屋台は3種類に分けられており、どれも見応えのあるものとなっています。

JAFナビより引用

日高火防祭の由来は?


日高火防祭の正確な起源は分かっていませんが、二つの代表的な説があります。

一つ目の説は江戸時代、水沢城主の伊達宗景は少年時代に江戸に居た時に、江戸での火事の多さにとても驚きました。

火事の恐ろしさを肝に銘じた宗景は国に帰ると、火災防止策として、日高妙見山の「日」は「火」に、瑞山(みずやま)神社の「瑞」は「水」に通ずるとして、神仏の力によって未然に火事を防止しようと両社において火防祈願を始めたのが始まりであるという説です。

二つ目は、享保20年(1735年)に水沢の城下で大火災が発生しました。これを受けた当時の水沢城主、伊達村景は佐々木佐五平を江戸に派遣して江戸火消しを習わせ、民間消防隊を創始しました。その記念行事が火防祭の発祥とする説です。

クライマックスの「相打ち」にご注目


1日中町中を練り歩き、古式に則って参拝や式を終えたはやし屋台は日が暮れるころになると一堂に会し、全ての屋台が相対して一斉にお囃子を披露する「相打ち」が行われます。

色とりどりの牡丹や枝垂れ桜などの増加により総称された豪華絢爛はやし屋台は、日が暮れるとより一層輝きを放ちます。

屋台の囃子方には、「お人形さん」と呼ばれる20人程の少女がまるで雛人形の様な姿で乗り、横笛、小太鼓、三味線により独特の囃子を奏でます。少女たちが奏でる「日高囃子」は格調の高い音曲で、6町それぞれが独特の音律を持つ「打ち囃子」もあります。

おうしゅう旅浪漫より引用

昔の人の念を感じるお祭りです


神様の加護により火事を未然に防ごうという、昔の人の神に対する信仰心と火事に対する畏怖の念を感じさせるお祭りになっています。

火事の怖さを改めて知り、1年間火事に巻き込まれないように祈願するために訪れてみてはいかがですか。

 

※アイキャッチ画像は奥州市公式HPより引用

(編集/千八乃)

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